実践!作曲・アレンジに活かすためのポピュラー和声学
著 者:彦坂恭人 |
内容
和声を学んで、自分の作曲・アレンジに活かしたい、もっと色々な理論を学びたい、そんな方を対象にした和声学の本。 色々な形のコードをつなげる方法、転回形の効果的な使い方、モーダルな連結、和声外音を使ったコード進行等、できるかぎり「禁則・規則」の厳格化を避けながら曲作りにいかせるようなアイディアを多く紹介していく。
掲載譜例の音源(一部)
P.113 「亡き王女のためのパヴァーヌ」(M.ラヴェル)
P.123 「ヴォカリーズ」(S.ラフマニノフ)
P.171 「フレール・ジャック」(フランス民謡)
目次
■第一章 基礎的な進行
Section1-1 コード理論と和声学の違い
Section1-2 倍音について
Section1-3 調( Key)で構成される「古典的な調性音楽」
Section1-4 和声学の「禁則」とは?
Section1-5 三和音の連結
■第二章 応用的な進行
Section2-1 転回形を使ったコード同士の連結
Section2-2 モーダルな連結(Modal Progression)
Section2-3 メジャー、マイナーとモードの融合
Section2-4 メロディとコード付けの関係、本来のメロディとは?
■第三章 四和音の連結
Section3-1 クラシックでの四和音
Section3-2 セブンス・コードの種類
Section3-3 第三転回形を使った連結
Section3-4 同一和音内での配置転換(コード内での置き換え)
Section3-5 変化和音と付加和音
Section3-6 セカンダリー・ドミナント
Section3-7 近親調への転調
■第四章 和音外音(ノン・コード・トーン)を使ったコード進行
Section4-1 ナチュラル・テンション 9th
Section4-2 和声学での「和音外音」使用上の規則
Section4-3 ナチュラル・テンション 11th
Section4-4 ナチュラル・テンション 13th
Section4-5 #bで変化したオルタード・テンション
Section4-6 偶成和音(同一コード内に現れる別のコード)
Section4-7 イントロ、エンディング等で使える「保続音(ペダル・ポイント)」
Section4-8 特殊なルール「反復進行」
■第五章 「単一調・旋法性」という枠組みからの脱却
Section5-1 複調・旋法性や調性感の希薄な進行について
Section5-2 調の中心をボカした調性感の希薄な進行
Section5-3 スケールから派生するコード
Section5-4 音程的な発想で作られる和音(Intervallic Harmony)
Section5-5 調性を消すことはできるのか?
課題解答集