やさしい現代音楽の作曲法

やさしい現代音楽の作曲法

著 者:木石 岳
判 型:B5
ページ:192
価 格:2420円(本体2200円+税)
ISBN:978-4-7982-2243-1
発行日:2018年4月下旬

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内容

高尚・崇高等、難しいイメージの現代音楽の作曲法を、やさしく解説した本。十二音技法、トータル・セリエリズムといった音楽理論を駆使したものや、アルゴリズム作曲、ミニマリズムといったコンピュータやテープを使ったもの、様々な特殊奏法やノイズ音楽、もはや音楽なのか?ともいえるものまで、幅広く掲載。作曲はもちろん、現代音楽とは何かがわかる一冊!

目次

●第1章 〈脱〉調性 ~グッバイ、美しい響き~
 第1章〈脱〉調性 コンセプト
 SECTION1-1 無調
  実践1 ざっくりと無調に
  実践2 ピッチクラス
  発展
 SECTION1-2 十二音技法
  実践1 音列をつくる
  実践2 マトリックスで音列を整理
  実践3 音列で曲にする
  先例 パリンドローム音列
  発展
 SECTION1-3 トータル・セリエリズム
  実践1 リズムの《音列》をつくる
  実践2 音の長さ(音価)を《音列》にしてみよう
  実践3 音価と音程が結びついた《音列》
  実践4 その他の《音列》を確認しよう
  発展
 SECTION1-4 ポスト・セリエリズム
  実践1 新しいルールで
  実践2 ベルクの用いた音列
  実践3 メタトナリティ
  発展

 

●第2章 〈脱〉作曲 ~ほとんど作曲しない~
 第2章〈脱〉作曲 コンセプト
 SECTION2-1 アルゴリズム作曲
  実践1 集合論のベン図から作曲してみよう
  先例1 有名なアルゴリズム
  先例2 新しい複雑性
  先例3 コンピュータを使う
  発展
 SECTION2-2 偶然性の音楽
  実践 易経の作曲
  発展
 SECTION2-3 即興演奏と不確定性
  実践1 即興演奏の曲をつくろう
  実践2 グラフィック・スコアをつくろう
  実践3 不確定性の音楽を演奏(作曲)しよう
  発展
 SECTION2-4 ミニマリズム
  実践1 加減法でモチーフをつくる
  実践2 オスティナート
  実践3 プロセス・ミュージック
  実践4 ドローン
  発展
 SECTION2-5 アンビエント
  実践 ブライアンイーノのオスティナート
  発展
 SECTION2-6 引用とモザイク
  実践 引用の種類を学ぼう
  発展

 

●第3章 〈脱〉音色 ~知らない響きを求めて~
 第3章 〈脱〉音色 コンセプト
 SECTION3-1 新しい奏法と記譜 
  実践1 管弦楽
  実践2 ピアノの特殊奏法
  実践3 声楽
  実践4 音色転調
  発展
 SECTION3-2 クラスター/微分音
  実践1 カウエルのクラスター
  実践2 微分音
  発展
 SECTION3-3 電子音楽 
  実践1 シュトックハウゼンの電子音楽
  実践2 電子音の基本を学ぼう
  先例 コンピュータ音楽
  発展 
 SECTION3-4 スペクトル音楽
  実践1 音声のスペクトル解析
  実践2 変調を体験してみよう
  発展
 SECTION3-5 ノイズ音楽
  実践 ノイズを音楽にする
  発展

 

●第4章 〈脱〉音楽 ~もはや音楽ですらない~
 第4章 〈脱〉音楽 コンセプト
 SECTION4-1 ミュージック・コンクレート
  実践 オブジェ・ ソノールをつくろう
  発展
 SECTION4-2 サウンド・スケープ
  実践1 サウンドマップを実践する
  実践2 音の分類
  実践3 SD法で音の印象を考える
  実践4 音の合成をしてみよう
  発展
 SECTION4-3 シアター/身体表現
  実践1 ハプニング
  実践2 オペラの拡張
  実践3 図形イメージと身体の動き
  発展
 SECTION4-4 コンセプチュアリズム
  実践 コンセプチュアル・ミュージックの枠組みを知ろう
  発展
 SECTION4-5 フルクサス
  実践1 まずはなんでも指示してみよう
  先例1 ただの遊びとして
  先例2 危険なイヴェント
  実践2 音楽的なスコア
  発展

 

●付録
 OpenMusicの基礎
  1.はじめに
  2. OpenMusicとは
  3.起動~新規ワークスペースを作る
  4.新規パッチの作成、オブジェクトの作り方
  5.リスト構造で和音を生成
  6.リズムツリー構造
  7.音高列の自動生成
  8.スペクトル楽派のハーモニー
 スペシャルインタビュー 川島素晴
 現代音楽関連の年表

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