作曲EDM【CD付き】
著 者:木石 岳 |
内容
EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を様々な視点から見て、作曲の仕方がわかる本。DTM・打ち込みのテクニックはもちろん、リズムや歌詞、さらには文化(ジャンルの特色等)までを網羅。最終的には、アイドルソング、Jポップ等のポップスとの融合を分析し、解説。本格的なEDMからアイドルソングまで作れるように!
目次
■CHAPTER1 曲を作る前に
PART1 EDMの定義は曖昧
PART2 ジャンルによってテクニックは千差万別
テクニックだけを覚えても応用はできない
ジャンルによる目的の違い
手法=ジャンルの場合、思想=ジャンルの場合
PART3 EDMは構成で決まる
曲構成の用語を覚える
曲構成の例
PART4 4大ジャンルの定義
ダンスミュージックには欠かせない「4つ打ち」
プログレッシブ・ハウス
ビッグルーム
バウンス
ブロステップ
■CHAPTER2 EDMにおける和声、モード・スケール
PART1 ビッグルームはモードとスケールの音楽
モードとスケールについて
実際の曲(EDM)で使用されているモード、スケール
マカーム音階について
PART2 変わらないベースと変わるコード
PART3 終わりなき進行
ポップスとしてEDMを作る際のコード進行
繰り返し前提のコード進行
鳴り止むオケと変わらないコード
■CHAPTER3 リード、メロディの作り方
PART1 バウンス
PART2 ビッグルーム
PART3 プログレッシブ・ ハウス
サイドチェイン
PART4 ダブステップ
グリッチ
長い周期のリードの変化
定番のプラグインシンセ
■CHAPTER4 リズムの作り方
PART1 兎にも角にもサンプリング
サンプリングの種類
EDMで定番のVENGEANCEシリーズ
サンプリングを手に入れよう
PART2 トラップとトゥワーク
トラップとトゥワークのリズム
トラップのサウンドの確立
サンプリングの例とその権利
PART3 最も愛される六秒間
PART4 作曲する際のBPMについて
もっともよく使われるBPM
その他、ジャンルによるBPMの違い、
注意点等
PART5 ブレイクビーツなフィル
■CHAPTER5 エフェクト、加工について
PART1 音を広げる空間系エフェクト
コンプでリバーブ残響を均一に
リードを左右に振り切る
WAVES-S1 Stereo Imager
アナログ・ディレイで
ボーカルピッチを変化させる
PART2 音を太くするエフェクト
DADA LIFE - Sausage Fattener
iZotope - Trash 2
PART3 音の大小を操るダイナミクス
キックをトリガーにするサイドチェイン
トリガーの鳴っていないサイドチェイン
サイドチェインでリバーブ処理
トランジェント
PART4 ボーカルのピッチ加工
少し古臭いが未だに現役、Auto-tune
ブロステップ風ボーカル加工
PART5 バウンス等、アタック感の強いシンセ
シンセ、コンプの設定
EQでアタック感を出す
サチュレーターで倍音を加える
さらにアタック感を加えたい場合
PART6 リードのピッチを変化させる
テープストップを使う
ピッチベンドでピッチを変える
PART7 Pluck系シンセ
Pluck系シンセの音作り
PART8 キックとベースのぶつかりを調整する
■CHAPTER6 歌詞
PART1 英語圏外のEDM
韓国でのEDM
歌詞作りの様式
PART2 「プログレッシブ・ハウス」
戦うための自己啓発のうた
具体的な使用例
PART3 「バウンス / ビッグルーム」
とにかく騒ぎたい
バウンス、ビッグルームとの違い
PART4 「フューチャー・ハウス」
「トロピカル・ハウス」
「フューチャー・ハウス」尾崎豊のように
「トロピカル・ハウス」
リゾートの大自然では馬鹿騒ぎしない
PART5 「ブロステップ/トラップ」
「トゥワーク」
「ブロステップ/トラップ」威嚇してなんぼ
「トゥワーク」
PART6 ジャンルごとのキーワード
邦楽の例
洋楽の例
PART7 歌詞の音響的な側面
日本語の音響的な特徴
意識的にCVC、CCVを多用する
母音の無声化
CVC、CCVの日本語歌詞の例
母音の無声化の例
■CHAPTER7 ミックス、ポップスとして極める
PART1 M/S処理の基本
M/S処理とは?
PART2 一番重要なのはボーカル
脅威のボーカルプラグイン
ディエッサー
ダブラー
PART3 音圧を上げる
フェーダーはリズムからボーカル
マキシマイザー
PART4 ポップスの中の控え目なドロップ
EDM的なポップスでの曲構成① J-PoP
EDM的なポップスでの曲構成② K-PoP
PART5 楽曲を具現化する効果音
プロが使用している効果音
ジャンルを引き立てる効果音
PART6 名曲を作るために
『Wake Me Up』ができた経緯
名曲を作るためには?
対立軸 「Analog Dance Music」
PART7 今後のEDM
巻末資料
サンプリング
エフェクター
シンセ
参考資料