実践!しっかり学べる対位法
著 者:彦坂恭人 |
内容
対位法の基礎から応用までをしっかり学べる教則本。様々な音の動かし方、置き方の規則や約束事はもちろん、その規則を守った方がいいのか、破るとどのような響きになるのか等を細かく解説していく。また、クラシックの名曲の例、練習課題での実践など、着実に上達できる!
目次
■Section 0 はじめに
世界史との関連性にも目を向けてみよう
1 対位法を使用した様々な作曲家
2 時代によって「常識」や「好み」は変化することを頭に入れる
3 3度・6度の活用(フォーブルドン)
■Section 1 ニ声対位法 ~対位法の基本~
①1音符:1音符
1 使用される音程
2 一般的な禁則事項と本書との違い
3 旋法的なメロディとは?
4 課題の実施にあたって1(決まりごと)
5 課題の実施にあたって2
②1音符:2音符
1 弱拍における注意点
2 非和声音の使用
3 平行5度(8度)、隠伏5度(8度)について
③1音符:3音符
1 J.S.バッハの対位法は「機能和声的」か?
2 移勢対位法(掛留音の使用)
3 コード進行から発想する方法
④1音符:4音符
1 音符の組合せについて
2 平行5度(8度)、隠伏5度(8度)について
3 「諸規則からの解放」と「旋法」の積極的な使用
⑤1音符:自由旋律
1 自由旋律について
2 一般的な「対位法」はどんなことを禁じているか
⑥ 模倣の技術
1 カノン
2 転回対位法
■Section 2 三声対位法 ~様々な形式~
①1音符:1音符(2音符):2音符
1 三声体の作り方
2 旋律と終止形の特徴
②1音符:2音符:4音符
1 どういった意識で学べばよいのか
2 バロック期以前の作例
3 掛け合いを取り入れてみよう
③ 対位法で作曲をする
1 インヴェンションとシンフォニアについて
2 対位法の課題を作曲に繋げる
3 曲の形式(スタイル)について
④ 楽曲が作られた歴史的な背景からスタイルを探る
1 アルマンド(Allemande)
2 クーラント(Courante)
3 サラバンド(Sarabande)
4 ジーグ(Gigue)
⑤インヴェンション、シンフォニアの構想
1 楽曲の大まかな流れを掴む
2 旋法性を持った「対位法楽曲」を作る際の考察
■Section 3 四声対位法 ~作曲、フーガ~
①1音符:2音符:4音符:自由旋律
1 四声対位法の心構え
2 諸規則の整理と確認
3 自由な作例
4 模倣を取り入れる
②対位法から実作へ
1 旋律の作例
2 変格旋法について
3 旋律とバスの関係
4 「伴奏を付ける」から「四声部を操る」へ
③フーガの技法、導入
1 フーガについて
2 主唱(主音または属音)
3 答唱(V度音または主音)
4 対唱(Contre Suj.)/対主題
④フーガの技法、展開
1 ここまでの構成と進行条件
2 嬉遊部1
3 「平行調」提示部(第二提示部)
4 嬉遊部2
⑤フーガの技法、終結
1 下属調提示部(第三提示部)
2 再度の主唱提示
3 ストレット(追迫部)と保続音部
⑥フーガの技法、楽曲全体の構造
1 楽曲全体の構造
2 旋法的なフーガについて
3 「主題」の変容のしかた
4 小さなフーガ(フガート)
Practice 解答例